ドン・キホーテの5月22日 初日の公演を観てきました!もう、素敵でたまらない!
入場
今回も東京文化会館での公演でした。JR上野から降りてすぐ!


東京文化会館に入ると、出演者の写真がずらりと並んでいました。

そして、今回も満員御礼の垂れ幕がたくさん。5/22(木)、5/23(金)そして、5/24 (土)に昼・夜公演の全席が完売!GALA公演からでしたっけ?ラ・バヤデールのように知名度が低い演目でも、公演日数を増やしても、連続満員御礼。流行り→ ファンへの転換が成功したのでは?私は、ファンになりましたとも。


今回は、初めてチケットをファミリマートでの受け取りにしてみたのですが、ただのチケット(そりゃそうだ)…これまで、電子チケットは都度素敵な柄だっただけに少々残念。気分が上がるので、電子チケットの方がおすすめです!
パンフレットと、イヤホンガイド、そしてオペラグラスを準備して、準備万端でいざ公演開始。

Don quixote(ドン・キホーテ)
2025年5月22日木曜日公演のキャストは、下記の通り。
- キトリ:森岡恋
- バジル:森脇崇行
- メルセデス:永橋あゆみ
- エスパーダ:今井智也
森脇・森岡の若者ペアと、智也さんあゆみさんの仲良しベテランペアは一番観たかった組み合わせなのでうれしい〜

第1幕:恋の逃避行のはじまり(町の広場)
Story
物語の舞台はスペインの港町バルセロナ。町の広場ではお祭りで賑わっています。
主人公キトリは、床屋のバジルと恋仲。ただ、キトリの父ロレンツォは、裕福だけど鈍くさい貴族ガマーシュと娘を結婚させようとしています。そこへ、自分を騎士と思い込んでいる妄想おじさんドン・キホーテと相棒サンチョ・パンサが現れ、騒動に巻き込まれていきます。
バルセロナの街で、みんなでキャッキャしている姿が楽しい第1幕。バジル(森脇崇行)とキトリ(森岡恋)の森森コンビは登場の瞬間から視線が吸い込まれました。そして、ガマーシュ(松尾力滝)のパステルカラーの衣装がコミカルな動きと相まって可愛かった。



そして、なんとしてもメルセデス(永橋あゆみ)と、エスパーダ(今井智也)のカップルの迫力がすごい。登場した瞬間会場が沸きました。
プリンシパルは、無駄な事をせず「居る」「有る」「存在」するだけでプリンシパル、と、youtubeでも語っていたけど、それを体現できているのがすごい。特にエスパーダの色気がすごい。立ち姿、歩く姿、はた?を大きくふる姿、全てがかっこいい〜。真っ白の衣装で登場された姿に、村娘と共に心の中できゃ〜〜と叫んたのは私だけではないはず。
写真は、パンフレットのエスパーダ。

先日、Youtubeにて、インタビューに緊張すると恥ずかしがっている姿をみたばかりなので、ギャップ萌えが激しいです。
こちらは、ド緊張今井さん。
ちなみに、別の方のエスパーダのお気に入り。こちらは、英国ロイヤル・バレエ団のエスパーダ役の平野亮一さん(2015年)。
第2幕:ジプシーの野営地と夢の場面
Story
登場人物が酒場でくつろぎながら楽しんでいるシーン。スペインの踊りやジプシーたちが情熱的な踊りを見せたり。そこに、キトリ父ロレンツォが来たところ、バジルは結婚許してくれないなら死んでやる〜と一芝居売ったり、またまたどんちゃん騒ぎ。
酒場の真ん中ではいろんな踊りをしている中、隅っこではメルセデス(永橋あゆみ)と、エスパーダ(今井智也)がお酒を飲み交わしている。ちょっと大人な雰囲気で語り合っているお二人は佇まいだけでセクシー。キトリ(森岡恋)もまた、バジル(森脇崇行)にお酒を注いだり笑ったりちょっと拗ねたりと、表情・視線がくるくる変わり天真爛漫な姿。舞台のどこを観ても小さなドラマがあり、楽しい時間でした。
そして、見どころの一つは、ジプシー(日原永美子)の踊り。ずっとコミカルで楽しいドン・キホーテバレエの中、一箇所だけ、運命を嘆いているジプシーの美しく悲しい踊りです。
その後、酔ったドン・キホーテは風車を怪物と勘違いして戦い、怪我して気を失ってしまいます。そして夢の中で、美しい森の中の「ドルシネア姫(=キトリそっくりの女性)」に出会う幻想的な場面へ──。
という、いきなり飛んだ内容にはなるが、夢の中のシーンはとびっきり綺麗でした。ドルシネア姫(森岡恋)のキラキラで上品なティアラや淡いピンクの衣装は、正にお姫様。ちびっこキューピッドの群れも可愛いかったですが、大人なのにちびっこよりも可愛いキューピッド(鈴木利沙)も素敵でした。

ドルシネア姫(森岡恋)、森の女王(大塚アリス)、キューピッド(鈴木利沙)の三人で一緒に踊るシーンは、アリスちゃん頑張ったね!となり、なんか、ジーンと来ました。
第3幕:ハッピーエンドの結婚式!
Story
舞台はバルセロナに戻り、公爵邸でキトリとバジルの結婚式の場面。
ドルネシア姫と結婚する〜と、妄想の中にいるドン・キホーテを傷つけず諦めさせるために、公爵はドルネシア姫との結婚をかけて、バジルとドン・キホーテを決闘させます。結果、あっさりバジルが勝ってしまうのが、コメディのドン・キホーテ。その後、公爵邸では無事勝利を勝ち取ったバジル・キトリの結婚式。実際は、床屋のバジルと、宿屋の娘キトリですが、ドン・キホーテへの配慮?により、妄想内容をそのまま、無名の騎士と・ドルネシア姫として優雅に結婚式をあげフィナーレを迎えます。
もう、ここからは感動の嵐です。これを観たくて今日ここに来ました!と言っても過言ではない。公爵邸での、キトリ・バジルの踊りは、本当に素晴らしかった。
本当ならば、2023年1月15日バジル役としてデビューする予定だった森脇さん。でも、その際は、突然の、当日のドクターストップで断念していました。
長い時間かけて、ようやくたどり着いたバジルという役。
僕にとってとても特別な存在です。
パンフレットの森脇さんインタビューを読んでから、公演を見たらうるっきました。オーケストラの素敵な生演奏がまた素敵で感動を誘う。横のお姉さまも、ハンカチ片手に釘付けになっていました。
そして、腕一本でリフトしてピタッと止めるやつ、本番では本当にピタッとしていてました。一本の腕の上で優雅にニコッと笑う…可愛いのに、かっこいい。すごい!
休み時間
いつもこうだったっけ?カメラを構えているところが多い!1回の最後列はもちろん右側にも。左側は最前列にもカメラが。カメラスタッフもドン・キホーテのTシャツ着ていて一体感が出ていました(笑)

そして、今回からの取り組み「Smart ROSEプロジェクト」。お花代を、その厚意を、公演完了後に“廃棄”されるお花ではなく、次回公演の準備費用や日々努力を重ねる団員たちへのサポートに役立てましょうという取り組み。


金額がいくらでも1口バラは1本。代わりに、誰から誰に送られたかというLove Letterが掲載される。応援と感謝の気持ちで有る花束が、本当に応援に使われる、かつ、エコで良い取り組みだと思います。Youtubeもそうだし、イヤホンガイドもそうだし、色んなことにと取り組んで試行錯誤していて素晴らしいと思います。

バラの他にもお花はいっぱいありましたが、ピッキリア役の前原愛里佳さんだけ異様に多い!やっぱり子役ミストレス(指導者の立場)だからかしら。

バレエは長丁場なので、幕間の20分ずつの休み時間には、東京文化会館内をうろうろするのも楽しいです。
最後の挨拶
公演が終わると、最後には恒例の写真撮影大会!

もっとましなアップ写真が撮れるように、いいカメラが欲しいと思うこの頃です。

小さなキューピッドちゃんたち、かわいい。

そして、最後は、みんなでハートを作ってください〜という掛け声の元、ハートのポーズ。一人で作ったり、隣に人と作ったり。ジプシーの日原様、一人ででっかいハート作ってる。

感想
パンフレットのインタビューにて、倉永さん曰くバヤデールはドラマで、ドン・キホーテはコメディ」とのこと。確かに!キャラクターが生き生きとして楽しい。バジル笑いかけたり、ちょっと嫉妬して睨んだり、踊りながらニッコニコしたり、表情だけでも楽しい。前回のバヤデールの、昼ドラのようなドロドロした内容と比べて、今回の全幕の明るいこと。内容によって、バレエってこんなにも雰囲気が違うのねと感心しました。
そして、前回の席取りの失敗経験(結構な前列だが段差がなくて前の人の頭で見えない)を基にとった席は、左側の前側。自分の前には誰もいなくて、かつ全体を見渡せる。そして、自然に観客席も目に入り観客の表情などもちょっと見れて楽しかったです。

こちら、公式のinstagram。感動シーンをとても抑えている写真がいっぱい。サンチョ・パンサ、思ったより飛んでいました!
バレエ団の皆様、お疲れ様でした!
終わったばかりなのに、また次の公演が待ち遠しいです。ということで、また次の公演を楽しみにしてます。