【郷さくら美術館】中目黒でさくらと“日本の美”を感じる

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中目黒の街角にひっそりと佇む、郷さくら美術館 東京をご存知ですか。春には目黒川沿いの桜が咲き誇るこのエリアに、「一年中桜が楽しめる美術館」があると聞いて、週末にふらりと立ち寄ってみました。

「郷さくら美術館」はどんな美術館?

「郷(さと)さくら美術館」は、現代日本が専門の美術館として、2012年に桜の名所である目黒川の近くに佇んでいる美術館です。

特徴1. 桜をテーマにした現代日本画

郷さくら美術館は、“桜”をテーマにした現代日本画を中心に展示しているユニークな美術館です。館内には、全国の気鋭の日本画家たちによる桜をモチーフとした作品が数多く展示されており、日本の美意識と四季の情緒を感じられる空間になっています。建物自体、桜をモチーフにした壁の素敵な佇まいで、和を感じることができます。

展示されている作品は、現代日本画で、どの作品にも”桜”をテーマにしています。れぞれの画家が描く桜は、まるで人柄を映すように表情豊かで、静かながら強く心に残るものばかり。桜の儚さや力強さが描かれていて、画家が桜に込める想いが伝わってきます。作品は、季節に応じて展示内容が入れ替わるため、何度訪れても新しい出会いがあるのも魅力のひとつです。

特徴2. ゆったりと鑑賞体験

館内はこぢんまりとしながらも、美術館は3階建で立体的で、洗練された落ち着きある空間。大きな美術館とは違い、桜シーズンで目黒川沿いには人が溢れているにもかかわらず、美術館には人も少なく、作品とじっくり向き合えるのが魅力です。好きな作品はベンチに座ってじっくり眺めたり、近づいて筆の使い方、色に載せ方までじっくり観察することができます!また写真撮影も自由というおまけ付き。

また3階には、小さな図書スペースがあり、あたたかい日差しの中で、展示されている作品についての資料や、日本画の書き方の資料などを自由に閲覧することができます。小さいながら、人の目を気にせず、時間を気にせず、とても満足な時間を送ることができました。

印象に残った作品

様々な桜の作品が展示されていますが、中でも特に印象的だったのは、美術館に入って、一番最初に見える、大きな屏風に描かれた満開の桜。まるで桜吹雪の中にいるかのようなスケール感。満開の桜が迫力がありつつ、桜の透明な儚い感じも素敵で、しばし見入ってしまいました。春爛漫の美しさだけでなく、儚さや生命の移ろい、ちょっとした怖さ?をも感じさせる、深い作品でした。

また、春には、郷さくら美術館が主催している「桜花賞展」が開催されており、美術館いは活躍が期待される若手の日本画家の作品が展示されており、人気投票もできます。お気に入りの作品を見つけて、一票を入れてみるのも楽しいです。

大賞!優勝賞!など賞を取った作品もありますが、賞は取っていなくても素敵な作品がたくさん。個人的には、桜と鳥をテーマにしたこちらの作品の淡い色の桜や空の雰囲気と、ふっくらした鳥とがほんわかとして可愛く、気に入りました。

まとめ

郷さくら美術館は中目黒駅から徒歩5分という最高の立地ながら、ちょっとだけ中心から外れていて、人通りがは少ない場所にあります。

日常の喧騒から少し離れて、静かに日本の美に触れたい——そんな時にぴったりの場所です。桜好きの方、日本画に興味のある方はもちろん、ちょっとしたリフレッシュを求める人にもおすすめです。もちろん、桜の季節以外にも美術館はオープンしているので、中目黒にお出かけの際には、ぜひ郷さくら美術館にも足を運んでみてください。心にほっとする余白が生まれる、そんな時間が待っています。

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