突然ですが、皆様、「モナカ」って食べますか?
モナカとは、餅から作った皮で、餡を包んだ和菓子の一種です。餡には、小豆以外にも、栗、求肥、餅が入ることもあります。ただ、大人になるまで、モナカと言ったら、「チョコモナカジャーンボ」と某ジャニーズさんがCMしている、中にアイスクリームが入ったあれでした。
和菓子としての、ちゃんとした最中を食べ出したのは、お茶好きになり、緑茶のお供に和菓子も食べ出した、ここ数年な気がします。チョコモナカジャンボとは違い(笑)、和菓子の最中の皮は、サクッとしながらも空気のように軽く柔らかく、初めて食べた時に、その繊細さに感動しました。
今回は、お土産に頂いた柿のもなかがとーっても美味しかったので、ご紹介させていただきます。
モナカ(最中)ってなんだっけ?
そもそも、あのサクッとした中に餡子が入っている和菓子を、なんで「最中(もなか)」と呼ぶのでしょうか。
モナカの名前の由来は、平安時代まで遡るそうです。
ある秋の日、宮中で行われた月見の宴が行われた時、白くて丸い餅菓子が出されたとのこと。「池の面に照る月なみを数ふれば今宵ぞ秋のもなかなりける(拾遺和歌集)」という源順の歌を知っていた公家の方々は、会話の中で、白くて丸い餅菓子を「もなかの月」という呼び、それがそのまま菓子の名前として定着したという由来があるそうです。以後、江戸時代に、現在のモナカの原型を作った時も、この話に基づいて作られ、菓子の名前も話そのままに「最中の月」と命名されたそうです。「もなか(最中)」とは、公家の方々の知識とセンスだったんですね。
「柿もなか」について
さて、今回いただいたお土産の「柿もなか」は、なんと言っても柿の専門店の、その名も「柿の専門」さんの一押し商品です。
柿餡
餡は、白餡、小豆餡などは使わず、純粋に柿100%とのこと。この小さなもなかの中には、柿が半分(!)入っているそうです。高級干し柿も販売している「柿の専門」さん自慢の柿餡で、香料・保存料・着色料などは一切使わず、柿の自然な風味が感じられます。
ここ最近食べた和菓子の中でも、ぶっちぎりの一位です。干し柿のような柿本来の甘さが、より濃厚にギュッと詰まっていて、最後に、ほんのりゆずの香りが上品に香ります。
皮
皮は、国産もち米100%で作っていて、ふわっとさっくり。もなかは、ふんわりスクエア型で、柿の形をしていて、上から見たら、柿の葉っぱが見えます。センスがすごい!
本日のお茶:ルピシアの「宇治やぶきた」
美味しいスイーツは、美味しいお茶と一緒にいただくと、より美味しいですよね。
本日のお茶は、ルピシアの緑茶「宇治やぶきた」にさせていただきました。「宇治やぶきた」は、宇治茶の代表産地、京都・相楽郡(そうらくぐん)の一番茶で、濃緑色の茶葉が色鮮やかです。
「宇治」はご存知の通り、京都の地名です。宇治は、気候・風土がチャノキ栽培にあっており、また、高級なお茶を大量に消費する京都だからこそ、代々生産・加工・茶積みの技術が発達してきました。
そして、「やぶきた(薮北)」は、緑茶の種類です。日本の緑茶は100種を超えますが、その中でも、現在実際生産されている緑茶の75%がやぶきた種です。というのも、やぶきた種は、緑茶の中でも育てやすく、品質も良いため、緑茶農家が好む品種とのことです。
美味しいお茶と、美味しいスイーツをいただく至福の時でした。
こちらのBlogでは、甘いものを食べながらお茶(コーヒー)を飲むことを意味する「FIKA」をコンセプトにしています。Blogでは、お茶・スイーツをメインにご紹介させていただいています。一つでもお気に入りを見つけていただき、1日の中でゆっくり、ほっとできる癒しタイムの一助になれば嬉しいです。