こんにちは!Fika.spaceへようこそ。管理人のFIKAです。
毎日のお茶の時間、ホッと一息つく瞬間に欠かせないティーバッグ。手軽で便利ですが、海外では「マイクロプラスチック」の健康被害に注目が集まっているのをご存知でしょうか。
「体にいいお茶を飲んでいるつもりが、実は……」なんてことにならないよう、今回は、私たちが安心して「心地よい一休み」を過ごせるように、ティーバッグの素材について一歩踏み込んで調べてみました。
そもそも「マイクロプラスチック」とは?
「マイクロプラスチック」は、5mm以下の微細なプラスチック粒子のことです。海洋汚染の原因として注目されてきましたが、最近では私たちの飲み物や食べ物を通じて体内に入り込み、健康への影響が懸念されるようになっています。毎日楽しむお茶だからこそ、この「目に見えない微粒子」をできるだけ避ける選択が大切になってきています。ここで、素材選びに注目したいと思います。
素材別比較表
見た目には同じように見えるティーバッグも、実は素材によって「おいしさ」と「安心感」のバランスが異なります。
| 素材 | マイクロプラスチックのリスク | 抽出の良さ | 味への影響 | 主な特徴 |
| ナイロン・PET | 高い | 非常に良い | 少ない | 石油由来のプラスチック素材 |
| 不織布(ナイロン) | 高い | 非常に良い | 少ない | 石油由来のプラスチック素材 |
| 不織布(ソイロン等) | 極めて低い | 良い | 少ない | 植物由来のバイオマスプラスチック |
| 紙(無漂白) | なし | 普通 | 若干紙の匂いあり | 最も一般的で安価 |
| 綿(モスリン) | なし | 非常に良い | ほとんどなし | 高級茶葉に使用される自然素材 |
各素材のメリット・デメリット
ナイロン・ポリエチレン(プラスチック製)
こちら、よく目にするティーバッグの一つではないでしょうか。ピラミッド型のティーバッグによく見られる、透明感のある網目状の素材です。「プラスチックフリー」「100%コットン」「紙」など、素材が明記されていない場合は、ほぼ、こちらの素材になります。
メリット: 網目が均一で、お湯が素早く通り抜けるため「茶葉が踊る(ジャンピング)」様子が一番よく見えます。抽出効率が非常に高く、短時間で美味しいお茶が淹れられます。
デメリット: 熱に弱く、沸騰直後のお湯を注ぐと目に見えない微細な粒子が溶け出します。残念ですが、マイクロプラスチックリスクは一番高い素材です。
製品例:スーパー等で販売されている安価なピラミッド型ティーバッグの多くは、ナイロン・ポリエチレン素材、つまりプラスチックの素材でできています。時々飲む分には問題ないと思われますが、日常的に飲むのはあまり良くないかもしれません。
と言っても、安価で、お茶の抽出率も高く使いやすいのも事実。企業側も努力しており、リプトンなどの大手メーカーも、この問題には真摯に向き合っていて、公式の見解では、厳しい安全基準をクリアしていることが明記されています。最近では植物由来の『ポリ乳酸』素材へ切り替えるなど、より健康と環境に配慮した製品づくりが進んでいるとのこと。
不織布(ナイロン or ソイロン)
紙のように感じる不織布ですが、実は、大きく石油由来の「ナイロン」素材か、ウモロコシなどの植物デンプンを原料とした「ソイロン」素材かに別れます。ナイロン素材については、要は石油由来のプラスチックなので、マイクロプラスチックリスクは高いです。市販の不織布のティーバッグは、ほぼナイロン素材と思った方が良いで。ただ、最近注目の素材が、ソイロン!
「Soilon(ソイロン)」は、トウモロコシなどを原料としたバイオマス素材。健康意識の高いブランドが今、こぞって切り替えている素材です。
メリット:
- 高い安全性: 植物由来の乳酸(PLA)を原料としており、熱湯を注いでも石油由来のようなマイクロプラスチックのリスクが極めて低く、健康面で安心です。
- ピュアな味わい: 素材自体に匂いがないため、ハーブティーや和紅茶など、香りが命のお茶に最適です。
- エコフレンドリー: 役目を終えた後は微生物によって分解されるため、環境に負担をかけません。
デメリット:
- 価格: 開発・製造コストがかかるため、この素材を採用しているお茶は少しだけ高級な価格帯(プレミアムライン)になることが多いです。
- 熱への注意: 非常に高い耐熱性はありますが、ナイロンに比べると若干熱にデリケートな場合があります(通常のお茶を淹れる温度なら全く問題ありません)。
製品例:
EN TEA:日本の茶ブランド。ティーバッグは茶葉がジャンピングしやすい三角錐の形のソイロン素材。ティーバッグを入れるパッケージにも再生可能な素材を用い、あえてラベルはつけない仕様と徹底ぶり。余白の美が素敵なブランドです。


また、ルピシアやリプトン、多くのティーバッグでソイロン(植物由来)素材への切り替えを進めているとのこと。大手メーカーも、この問題には真摯に向き合っていて、とってもありがたいです。
紙(ペーパーフィルター)
最も伝統的な素材(笑)。
メリット: どこでも手に入りやすく、マイクロプラスチックの心配が一切ないのが最大の安心ポイント。漂白剤を使っていない「茶色いフィルター」タイプは、より自然派の方に好まれます。
デメリット: お湯を通す際に「紙特有の香り(パルプ臭)」がわずかに出るため、ダージリンなどの繊細な香りを100%楽しみたい時には少し物足りなさを感じるかもしれません。
製品例:
クリッパー(CLIPPER):「プラスチックフリー」をいち早く掲げ、植物由来素材を採用している先駆者的ブランドです。
Pukka Herbs(パッカ): オーガニックハーブティーの代表格。世界で初めて無漂白・非遺伝子組み換え・生分解性のティーバッグを導入したブランドで、ホチキスも接着剤も使わず、糸で縫い合わせる徹底ぶり!実は、Pukkaは、リプトン・ティーアンドインフュージョン(Lipton Teas & Infusions)」という、同じグループ傘下にある、リプトンの姉妹ブランドでもあります。
綿(モスリン・コットン)
布製のティーバッグで、手作業で包まれていることが多い贅沢な仕様。個人的には、ラグジュアリーなティーブランドは、モスリン・コットン!というイメージがあります(笑)。
メリット: 化学繊維にはない「柔らかな抽出」が特徴。布が余分な雑味を吸着してくれるとも言われ、お茶が非常にまろやかに仕上がります。何より、見た目のクラフト感がティータイムの質をグッと引き上げてくれます。
デメリット: 布が水分を吸うため、最後にティーバッグを引き上げる際に水滴が垂れやすく、後片付けに少しだけコツがいります。また、手作業の工程が多いため、非常に希少で高価です。
製品例:
Mariage Frères(マリアージュ フレール): 象徴的な「モスリンコットン」のティーバッグ。これぞ贅沢なフィカ(Fika)の時間にぴったりです。
TWG: こちらも高級でラグジュアリーなお茶。TWGのフレンチアールグレイは、個人的にとてもお勧めです。
まとめ:賢いティーバッグ選び
健康を第一に考えるなら、「100%コットン(モスリン)」か、接着剤不使用の「無漂白ペーパー」、あるいは植物由来の「ソイロン」を選択するのが正解です。
特に毎日何杯も飲む方は、パッケージの裏面を見て「素材:ポリ乳酸(植物由来)」や「プラスチックフリー」の表記があるかチェックする習慣をつけたいですね。
また、少し手間かもしれませんが、茶葉で買って、紙のティーバッグに入れたり、ステンレス製のティーストレーナー(茶こし)を使うのも一つの手です。これならマイクロプラスチックを完全にゼロに!
皆さんのティータイムが、心にも体にも優しい時間になりますように。